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2014.06.19ファッション

旬の靴下や脱ぎ履きできるレッグウォーマーを
取り入れて、おしゃれで冷えない足もとに!

毎日外は暑いのに、オフィスの中はエアコンが効いていてヒンヤリ。夏ならではの冷えに悩まされているOLさんも多いんじゃないかしら? そこで今回は、人気スタイリスト・ファッションエディターの大草直子さんに、オススメのコーディネートを教えてもらったわよ! おしゃれで冷えない素敵な着こなし、早速参考にしてみて♪



まずは、大草さんご自身が夏の冷え予防のために実践している、基本的な対策について聞いてみました。


「私自身、冷房は大の苦手。家では、なるべくエアコンをつけないようにしてるんです。そんな私が取り入れている対策の1つ目は、素肌に触れるインナーとしてコットンのカットソーやTシャツを着ること。10代、20代の女性の中にはブラジャーの上に直接プルオーバーを着ている方も多いですが、それではお腹から冷えてしまうので要注意。2つ目は、必ずカーディガンなどのはおりものを1枚持って行くこと。そうすれば、腕や背中を出したデザインのトップスも思い切って選べます。そして3つ目は、暑い日ほど長袖のシャツを着ること。意外に思われるかもしれませんが、リネンのシャツは長袖でも涼しいし、汗もきちんと吸収してくれるし、屋外と室内の温度差からもからだを守ってくれる、とても優秀なアイテムなんですよ」




続いて、ビソクラブ読者が気になる足もとのおしゃれ&冷え対策を踏まえた、具体的なコーディネートを見せてもらうことに!


「今、注目のレッグアイテムは、靴下。色も素材も豊富になってるので、おしゃれの幅を広げられます。その上、足をしっかり覆えるので、冷え防止にも効果的。この夏、旬なスタイルは、スカートに合わせたコーディネート。働くビソクラブ読者世代の方には、品があって靴下とのバランスも取りやすい、ひざ下のミモレ丈が素敵だと思います。今年は、スカートの人気が再燃する予感。脚を出すことが増えるので、ますます足もとのおしゃれが重要になってくるでしょう」




靴下を合わせる上でのポイントは?


「シャツ+スカート+パンプスというコンサバティブになりがちな組み合わせに、靴下をプラスすることで、ぐっとモードな印象に。パンプスは、脚を長く見せてくれる、ポインテッドトゥが断然オススメ! 休日なら、ラインの入ったスポーティーな靴下とスニーカーを合わせても可愛いですね。半袖のシャツで肩を覆い、カーディガンをはおることで、冷え対策もバッチリです」


さらに、パンツ派のためのコーディネートもアドバイスしてもらいました。


「パンツは、足首からふくらはぎにかけての曲線の中で、細い部分だけが見える丈を選ぶのが正解。ほとんどの人にとって、その長さは8分丈だと思います。私も、今年は手持ちのパンツのほとんどを8分丈に直したんですよ。合わせる靴は、やっぱりポインテッドトゥのパンプスがベスト。パンツの裾から出ている脚を、華奢に見せてくれるはず」




つい、自信の持てない下半身に視線が集まらないか心配になってしまいそうだけれど......。


「足もとは8分丈パンツで軽やかに、首元にネックレスでアクセントを。視線を上に集めることで、スタイルアップ効果が期待できます。コットンのTシャツとカーディガンの組み合わせなら、エアコンの効いた場所でも安心。脚の冷えが気になる人は、グレーのストッキングを履いてもいいと思います。パンツのライトグレーとパンプスのダークグレーの中間トーンのものを選ぶと、グラデーションになるのでキレイですよ」


ファッションのプロとして、三児の母親として、日々パワフルに活躍している大草さん。日々の足もとの装い方には、さまざまなシーンで働く女性がお手本にしたい工夫がたくさんありました。


「働く女性にとっては、1つのコーディネートで1日の予定を全部こなすのは至難の業。例えば私の場合は、早朝からロケをして、お昼には子どもの学校に行き、夕方には打ち合わせをして、夜にはレセプションに出席する......なんて日もある。OLさんの場合も、朝は外回り、昼はランチミーティング、夕方は来客対応、夜は会食......など、まったくベクトルの違う業務をなさっている方もいるでしょう。そのすべてのシチュエーションに合うスタイルなんて、ありませんよね。ハイヒールでロケに行くのも変だし、スニーカーでレセプションに行くわけにもいきませんから(笑)。そうすると、ストッキングを常備しておく、折りたためるフラットシューズをバッグにしのばせておく、などの工夫が必要になってくるわけです。TPOに合わせて、化粧直しをするように足もとの装いも変えられるようにしておくのが、大人の女性のたしなみなんじゃないでしょうか。


冷え対策の上でも、昼に屋外にいる間は素足で過ごしていても、夜に室内に入る時には靴下やレッグウォーマーを履いたり。ストール感覚でレッグアイテムを持ち歩いて、状況に応じてコーディネートに足していく。さらに、高機能のもの選んで、脱ぐ時には冷えも解消でき、むくみもとれ、かかともすべすべになっていたりしたら一石三鳥(笑)!−−そんな風に、忙しい中でもちょっとした工夫でキレイを目指すのが、働く女性のリアルなおしゃれだと思います」




目からウロコのテクニックがいっぱい! 私も真似したくなっちゃったわ♪ みなさんもすぐに取り入れて、この夏はおしゃれ&冷え知らずのお仕事ライフを過ごしてね♡





撮影協力/スタイリスト・エディター 大草直子
雑誌や広告などでスタイリングを担当する傍ら、イベント出演や執筆活動にも精力的に取り組む。著書に『Naoko Okusa's Real Coordinate』(ワニブックス)他。
http://www.hrm-home.com/


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